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フリーピストンスターリングエンジン予約販売開始のお知らせ

この度、株式会社フォルテは、次世代の再生可能エネルギー技術として注目される温度差発電機「スターリングエンジン」の法人事業者を対象とした予約販売を開始いたします。

スターリングエンジンは、外部熱源を利用して効率的に発電を行う装置であり、持続可能なエネルギーソリューションとして、幅広い分野での利用が期待されています。

スターリングエンジンとは

スターリングエンジンは、外部熱源(例えば、ガスやペレット燃料)を利用して、温度差によってエネルギーを生み出す仕組みを持つエンジンです。

このエンジンの核心部分は、内部のピストン空気の膨張・収縮の動きによって動力を生み出すことにあります。

弊社が提供するスターリングエンジンは、1000W程度の発電能力を持ち、熱源としては「ガス」と「ペレット」を消費する2種類のモデルを用意しています。これにより、柔軟な運用が可能で、特に地域の資源やエネルギーインフラに応じたカスタマイズが可能としています。

スターリングエンジンの動きは、気球が膨らんだり縮んだりする様子を想像すると理解が進みます。

1.「熱を加える」(例えば、ガスやペレットの燃焼による熱)

気球に熱を加えると、中の空気が膨張して気球が大きく膨らむのと同じように、スターリングエンジン内部でも熱が加わると、空気が膨張します。この膨張する空気がピストンを押し上げて、動力を生み出します。

2. 「冷やす」(例えば、雪や水を冷媒として利用)

気球が冷えると、中の空気が収縮して小さくなるように、スターリングエンジン内部の空気も冷却されると縮みます。この収縮がピストンを引き戻し、再びエンジンが動き出す準備が整います。

この膨張と収縮の動きが繰り返されることで、ピストンが上下に動き、エンジンは連続して動力を生み出し続けます。

スターリングエンジンは、この「膨張と収縮」というシンプルな動作原理を利用して、熱エネルギーを効率的に電気に変換しています。特に、温度差が大きければ大きいほど、エンジンの効率が向上します。


スターリングエンジンの概要

スターリングエンジンは、温度差発電の技術を利用しており、弊社が提供するスターリングエンジンでは、発生したエネルギーの16%を電に変換、80%を熱に交換することで、電気を生み出しながら効率的に融雪を行う能力を備えています。

この技術により、エネルギーの無駄を最小限に抑え、持続可能なエネルギー利用を実現します。

難しく感じるかもしれませんが、スターリングエンジンの仕組みは、雪国でよく使われるロードヒーティングのボイラーをスターリングエンジンに置き換えると考えると、とてもシンプルに理解できます。

スターリングエンジンによって融雪しながら電気を生み出す、この仕組みを弊社は「積雪発電」と仮名し、これまで実験を進めて参りました。

これまでに過去3度の実験を行い、社会実装に向けて準備を進めて参りました。このシステムでは、スターリングエンジンの温度差を利用して発電を行うと同時に、効率的に融雪を行うことができます。


主なお客様像

スターリングエンジンを用いた融雪システム及び新たな再生可能エネルギー(未利用エネルギー)への活用を考え、例えば以下のような悩みを抱えるお客様と共創できることを期待しております。

  • 融雪に課題を抱える事業者様や自治体様
  • 未利用熱(廃熱)などでお困りの事業者様
  • 生ごみや食物残渣の廃棄工程や費用でお困りの事業者様
  • 大学の研究者様

価格とデモ機の見学

スターリングエンジンにおいては、これまでにない利用方法と認識しております。それゆえに、販売価格は決めかねており、お客様のご要望や要件に合わせた設計を試みている最中です。

そのため、社会実装に向けた実証実験をしながら、お客様にとって利益点となる設定価格を検討しております。

デモ機については、現在弊社代表の自宅にスターリングエンジンガスモデルが設置されており、ご要望頂ければお打ち合わせと見学の機会を設けることも可能です。

弊社代表宅に設置されたガスモデル

導入前にぜひ実機をご覧いただき、その性能を体験して頂ければと考えています。

製品ページの公開予定

スターリングエンジンに関する製品ページは現在準備中であり、近日中に別途公開予定です。詳細な仕様や導入事例なども記載いたしますので、公開後ぜひご覧ください。

ご興味のある方は、以下お問い合わせボタンよりお気軽にお問い合わせください。

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