飛沫の危険性を可視化『SASINE(サシネ)』
本製品は、ウイルスの感染である 『飛沫』 に着目し、感染症対策を行いつつ、楽しい会話を実現するAI機器です。
機器について説明する前に、『飛沫』と感染症の関係について説明させていただきます。
エアロゾル感染は、マスクやパーテーションでは防げない!?
コロナ禍の現在、多くの飲食店が消毒液の設置、十分な座席間隔、パーテーションの設置などの対策を行っています。
日本政策金融公庫によれば、2000人のうちの74.3%が感染予防対策がお店選びに影響すると回答しています。
しかし、多くの飲食店で万全な対策を行っていても、クラスターが発生するのはなぜでしょうか。
理由は、食事相手との会話にあります。クラスター発生原因の中に共通する行動は会話です。
クラスターの発生場所を調べると、会食はもちろん、コールセンターや福祉施設などの会話が多く行われる施設での発生が多数確認されています。
会話による感染を防ぐためには、2つの感染経路について対策する必要があります。
飛沫感染とエアロゾル感染です。
飛沫感染は、近い距離での会話や回し飲みなどが原因で発生します。
これらの対策を行っている方は、多いのではないのでしょうか?
対して、個人が意識するだけでは、なかなか防げないのがエアロゾル感染です。
パーテーション(ついたて)を設置することで、対策を行っていますが、エアロゾル感染はそれだけでは防ぐことができません。
それでは、エアロゾル感染はどのようにして引き起こるのでしょうか。
通常の飛沫は微粒子が重く1~2mですぐに落ちます。
しかし、エアロゾル感染の元になるマイクロ飛沫は、通常の飛沫が蒸発することによって、数メートル先まで届き、喚起がされず湿度が高い等の環境では空気中を循環します。
さらに、このマイクロ飛沫は通常の飛沫の200分の1のサイズであるため、
ウレタンマスクでは防ぐことができず、感染予防効果のあると言われている不織布でも感染リスクが残ります。
多くの飲食店が感染対策として取り入れているパーテーションも飛沫感染対策にはなりますが、
空気中のマイクロ飛沫を防ぐことはできないため、エアロゾル感染の危険性を残してしまいます。
では、マイクロ飛沫を飛ばさず、エアロゾル感染を発生させないためには、どうすればいいのでしょうか。
それは大きな声を出さないことです。
エアロゾル(マイクロ飛沫)は大きな声を出せば出すほど多く発生します。
お酒に酔ったり、話が盛り上がると自然に声も大きくなります。
そのような席では会話を止める人がいないため、長時間の会話が感染リスクの増加に繋がります。
それを防ぐためには、お店のスタッフなどの第三者が率先して注意する必要があります。
では、ひとくちに大きな声と言っても、どの程度の声量のことを指すのでしょうか?
大きな声の程度は人によって様々で測りようがありません。
そのため、本年度に入ってからは「黙食」が推奨されており、食事中は静かに食べることが必要とされています。
そんな中我々は、『飛沫』に特化した感染対策機器として「SASINE(サシネ)」を作りました。コロナ禍の会話を安全・安心にし、暮らしの楽しみをお届けする「SASINE」をご紹介します。
飛沫感染対策AI機器「SASINE」とは?
食事の際、感染リスクのある呼気圧(声のエネルギー)を検出した場合、お知らせをしてくれるのが、このSASINEです。
「SASINE:サシネ」とは、青森県の方言で「静かにしてください」という意味を表しています。
声のエネルギーに応じて、3段階の光で注意喚起!
SASINEは、人の声量に応じて、3段階の光で注意喚起をします。緑色の光は、感染リスクのないレベルの声量です。赤色の光は、感染リスクが高まる大きな声を発している状態です。赤色の光が出ているときは、声を小さくすることでエアロゾルの発生を抑制します。
物音は遮断し、人の声だけに反応!
SASINEは、AIによって声のみを抽出することで、食器のぶつかる音などの物音は検知せず、人の声のエネルギー測定します。
データ解析で効率的な感染対策を!
声の大きさのレベルを「ひそひそ(レベル1)」、「わいわい(レベル2)」、「がやがや(レベル3)」の3段階で表示し、レベル別の発生頻度割合や時間帯別の声量の比較を行うことができます。
これにより、設置している施設では、
- 学校であれば、生徒に教室の騒音を自覚させることができる
- 飲食店などでは、遠隔でも騒いでいるスペースや店舗が判断できる
など、より効率的で効果的な感染対策を行うことが可能です。
手のひらサイズで持ち運び可能なため、飲食店に置く場合も邪魔になりません。
そのため、設置に必要な工事や準備も必要ありません。電源のON/OFFを切り替えるだけに簡単に使うことができます。
ご活用方法
SASINEは、飲食店をはじめ、イベント主催者や接待を控えたサラリーマンの方、学校でもご活用いただけます。
飲食店の導入事例
弊社では、SASINE実用化に向け、飲食店で実証実験を行いました。
実験概要
飲食店で活用した場合に、どれだけお客様に楽しんでいただけるかを
全国の飲食店で実験した。
実験の際には、テーブルにSASINEを設置して、利用客にアンケートを実施した。
店舗の声
和風創作料理店
会話は時間経過とともに、お客さんの声が大きくなってくる。こうなると店としては注意しにくい面がある。こうした機器があるとお客さんも自重してくれると思うし、店側でも注意しやすい
観光客向け飲食店
店側でも、感染対策のために備品の消毒の徹底やテーブルの距離をあけて配置している。お客さん側にも検温、手の消毒をお願いしているが限界がある。この機器だとお客さんが自発的に会話の際に声を低くしてくれるなど会話時に気をつけてくれると思う
実験結果より期待できる効果
SASINEは、学校における生徒の感染防止対策や自主性を育む製品としてもご活用いただけます。
ご購入を検討される方には、効果を実感していただくため、ご相談の上、SASINEを貸し出し致します。
学校の導入事例
実証実験概要
公立中学校の養護教諭の先生から、「生徒に飛沫感染対策を徹底してもらいたいのだが、なかなか伝わらない」
「SASINEをつかって、生徒に騒がしさの自覚をさせ、改善を促すことができないか?」
と依頼があり、実証実験を行った。
教室の前方にSASINEを設置し、教室の静かさを計測した。
計測したデータは、生徒が授業で活用しているPCでデータがいつでも見れるようにした。
実験結果より期待できる効果
SASINEを活用することで、これまでは「騒がしい子が怒られる」といった、コロナ渦の学校生活だったが
「静かなクラスを褒められる」ようになり、先生、生徒両方から高評価を頂いた。
また、「先生の声がうるさいから、私達のクラスがうるさいと思われるじゃん。もう少し静かにしてよ!」
といった、導入前には見られなかった、生徒が先生に感染予防を促すといった光景も散見された。
飲食店や学校以外でも、SASINEの活用方法を模索しております。上記以外でご活用をお考えの方もお気軽にお問合せください。SASINEが皆様のお役に立てることを心より願っております。
学校への導入をご検討の方は、こちらから貸し出しをご相談ください。
導入実績・受賞歴
2021年
【以下掲載メディア一覧】
3月
- Forbes 掲載
4月
- 読売新聞、47ニュース、WEB東奥、熊本日日新聞 掲載
- カナロコ、ツイッターCOM、インフォシーク、M3NEWS 掲載
- 富山新聞、ATV、NHK、ライブドア 掲載
- デーリー東北、ABA(Yahoo!)、東奥日報(Yahoo!) 、MONO(飲食業界まとめサイト) 掲載
6月
- NHK総合「あさイチ」放送
- SASINE予約受付開始
7月
- 公立中学校にて導入開始
- 飲食店2店舗での導入開始
10月
- ABA「ツカエルくんのえねタン」にて3週連続放送
- 国立大学法人への導入が決定
- 青森県レッツBuyあおもり新商品認定事業認定
2022年
2月
終わりに
コロナ禍に入って、外食を純粋に楽しめなくなったという方も多いのではないでしょうか。
外食の楽しみの一つは、「食事相手との会話」。
我々の願いは、SASINEを用いて、皆さんが安全・安心に直接会話を楽しむことです。
FAQ
Q. 保証は付きますか?
A. 購入後約6ヶ月の製品保証が付きます。
付属品一覧
・SASINE本体
・取扱説明書
・ACアダプター
スケジュール
購入後約5営業日で発送